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血管は一瞬にして老いる

現在、日本人の男性の平均寿命は80歳に届きませんが、女性の平均寿命は85歳を越えています。

この平均寿命の差と血管年齢とは何か関係があるのでしょうか。

これは、男性より女性のほうが柔らかい血管を持っているからだろうと、心臓病学の医師たちによって発表されています。

男性より女性の血管年齢が高い理由として考えられるのは、体型が女性の方が小さく、血管が男性より細いために血管の内くうが狭いということです。

では、寿命と血管年齢とは、無関係なのでしょうか。

無関係となると、血管をツルツルにする意味がないとの声も聞こえてきそうです。 しかし、やはり無関係ではありません。

研究の結果、女性のほうが男性より血管の掃除役である善玉コレステロール、つまりHDLコレステロールが多いことがわかったのです。

身体条件の差から血管年齢は女性の方が高かったのですが、HDLコレステロールの働きによって、血管内をツルツルに保っていたのでした。

この結果はまた、コレステロール値が血管年齢にいかに大きく関わっているかということも示しています。

男性の場合、身体的には女性より好条件を与えられているのですから、悪玉コレステロールを増やすようなことのないように、生活習慣を見直したいものです。

ところが、そんな女性の身体にも変化が起こり始めています。

数年前のことですが、日本の若い女性のコレステロール値が、アメリカの同じ世代の女性のコレステロール値を越えたとの研究結果が報じられたのです。

原因として考えられるのは、食生活で、現在の日本の若者は、かつてのアメリカ人のような高脂肪の食事をとり続けている可能性があります。

まだ若いから大丈夫と過信して、血管を傷つけていたら大変です。血管トラブルは年齢に関係なく起こります。

なぜなら、血管は一瞬にして老いることがあるからです。若いうちから血管トラブルの恐ろしさを認識し、年齢にふさわしい血管を維持するよう意識しておくことが大切です。